監理しながら学ぶ
住宅、教会現場が進行中ですが、監理しながら特に携わって頂いている大工さん達に学ぶことが実に多い。ようやく断熱等級6以上の設計が具現化している設計事務所maaoは、こっから更なるレベルアップをはかっています。
構造塾で学んで採用している「構造区画」に基づいて、シンプルかつ必要以上の柱を設けず、通常柱が来るであろう所に間柱を重ねて柱化したりしてるんですが、そのことによるメリット・デメリットも垣間見えたりして、日々勉強です。
デメリットとしては、間柱構成する非構造柱は、当然ですが、間柱材が反っている場合があり、その際はボード張り等、納まり上、支障が出てきたりするので、気をつけなければならない点などがあります。材の端部から反対端部を目で睨むと反っている状態がわかりますが、気をつけないと仕上に影響しまくりです。
メリットとしては、画像のように、構造柱では決してできないような、真ん中クリ抜きなんかが可能になってしまう。スペースの有効活用万歳!となる訳です。どんなことも一長一短ある訳で、良い所は大いに活用していく訳です。
で、外壁板張り仕上もディテールでの雨仕舞い的な加工は神木工務店の皆さんのブラッシュアップによる技。
メインの杉板材にも全ての板継目に同様の加工がなされている。かつ、メイン材と胴縁は若干、胴縁を下げて施工しているため、雨水がうまく流れるように配慮されています。この辺りは、仕上裏にはウルトのウートップハイムシールドでがっつり高耐久にしつつ、議論を重ねてのこの納まりに至ってます。
何度もブログに書いているかもしれませんが、大工さんも色々な方がおられますが、設計図はあるものの、改めて自分の頭で考えて更なる良い提案や議論を投げかけてきてくださる大工さんは、プロ中のプロだと僕は思います。
今、監理させて頂いている現場の大工さん達は、全員、この意識を持っている、尊敬する職人さん達です。
設計士も現場で学ばせて頂いて、更なるスキルアップを経た設計図を描けるように頑張りましょう!!