ふじみ野市の一級建築士事務所

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新築ならそれなりの性能を

新築ならそれなりの性能を

2023年2月。

住宅と教会堂と店舗改修設計が続いております。ここ最近での動きは特に「建材高騰」の煽(あお)りを受けて、僕のような設計事務所は確認申請する「前」に施工者を決め、予算調整する動きになります。

以前は、確認申請が先で(もしくは同時進行で)施工者を選定し、工事に着工、という流れでしたが、完全に逆転している訳です。

でないと、予算超過で施工に至れない。

2022年もこの影響で、計画内容自体は良い方向で進めていた設計コンペは「案」で姿を消しました。1000万以上の予算超過。仕様変更などでは追いつかない厳しい現実でした。

maaoの設計スタイルは、事業主さんとの対話を続けながら途中で施工者を決め(主に構造塾の家づくり応援・業者マップや顔見知りの関係性の中でお願いする)仕様や予算を検討しつつ工事に至るパターンです。

そして、意匠・構造と共に「室温」ベースで性能設計をする。Ua値とかはあくまで「目安」です。そもそも一般的には「Ua値」を話しても「・・・???」です。室温であれば「わぁ〜!そんな環境なんですね!」となる。共通言語で話さないと内容を理解できる訳がなく、そもそも最近、連発して性能値が高いのに・・・って物件に遭遇することが何度かあり笑、反面教師で業務を続ける訳です。

僕の目の前に映る住宅新築現場の多くが、付加断熱無き住宅を建設しています。その方が圧倒的に多いし、パタパタとあっという間に建設され、売れて、生活が始まっている。大手HMさんの物件が多いし、その流れは住宅着工数が激減するこれからも趨勢(すうせい)に変わりはあんまりないんでしょうけれど、少しでも将来を通じて快適な環境で住まい続けられ、使われ続ける場を選択して頂きたい、と願うばかりです。

 

 

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