豊かな生活って何だろう?
幸せな生活って何だろう?
連日様々な社会問題を見聞きする中で、最近はよくそんなことを考えたりしています。
概要として
新築住宅は「耐震等級3、冬期の早朝無暖房で室温18℃を下回らない環境」
既存改修は「ご予算に応じて話し合いながら、最適な環境」
をmaaoの「基本設計条件」としております。
快適な住まいに至る基本性能として、強くお勧めしている仕様となります。
さて、
まちなかで目にする2024年の住宅事情ですが、
まだまだ冬寒く、夏暑過ぎる建築を築き続けている現状が広がっています。
さて、
僕の事務所のある埼玉県ふじみ野市は、省エネ区分「6」地域ですが、目に映る現場のほとんどがHEAT20のG2レベル、断熱等級6には至っていない状況が続いています。
恐らく、設計時に温熱環境のシミュレーションされていないのが、大きな一因かと思います。高性能住宅とは言えない、言葉だけを使用した宣伝文句や数値表記。でも実際の住環境は・・・
今後も更に温暖化していく地球環境下、特に日々の光熱費は恐ろしい程にかさんで参ります。新築・改修時に、断熱性の性能を上げていけば、イニシャルコストはかかっても、その後のランニングコストは抑えられ、かつ「快適性」は担保された生活が可能となります。その「長期的コストで見た事実」に気がついていない方が、実に多いと思っています。
業界的には2021年4月から「省エネ住宅説明義務化」が始まりました。
そして、2025年4月からは、いよいよ断熱性能等級4が義務化となり、以後、年々投球が上がっていく予定です。ただここにも国の緩さが残っております。
本当に快適な住まいは、等級6以上です。
東北芸術工科大学竹内昌義教授、東京大学大学院前准教授を始め、業界の良識ある実務者、企業、研究者・・・多くの皆さんの力で、この義務化への法整備がどんどん進み、日本における高性能住宅の需要は上がる一方です(とても良いことです)
様々なアンケート結果から「冬暖かく夏涼しい快適な暮らし」を求める声が高く、また竣工したお住まいへの不満の声の筆頭に「住居の暑さ・寒さ」が上がっている真実。作り手の事情>お客様の要望 が浮き彫りになったりしている状況。
今やyoutubeなどにより情報が広く開かれ、知りたいことを容易に検索できるようになりました。しかしどんな計画も、置かれた敷地、環境、特性などによって、状況は全然変わってきます。標準仕様は作れても、より良い環境は、基本的には1つ一つの最適解を求めていくことが何より大切、と思っています。
maaoは、
事務所スタートからどちらかと言うと、既存改修などをより多く設計・監理させて頂いております。住宅、保育園、放課後等デイサービス、作業所、店舗等々、様々な設計監理に携わらせて頂いてきました。また、現場作業も好きだったりするので、お施主様、事業主様と一緒にDIYなどもしたりします。でも、2022年の中頃から少し状況が変わってきています。高性能住宅を求める方が、maaoへご相談に来られるケースが少しずつ増えており、意識変革の状況を目の当たりにしております。2024年現在、新築工事に進んでいる計画は全て耐震等級3、断熱等級6以上の計画です。
住宅を「買う」のではなく「育んでいく」ことにより、お施主様にも建築プロセスにも携わって頂き、大切な家族のように生み出される住まい、場に、愛着を持って頂けたら良いなぁと思っております。
また、リノベーションにより、820万戸を越えてきた国内の空き家事情にストック活用に注目が集まっていますが、一概に工事工程は容易ではありません。
リノベーションは難易度は高いことが多い。
初期調査を行い、実際に少しずつ、様子を見ないと実際に工事に進むかどうかはわかりません。まずは、インスペクションや耐震診断で状況を確認していきます。
住宅計画を考えておられる皆さんに、ぜひ、使って頂きたい言葉があります。
「で、このプランで冬場の朝、無暖房でどのくらいの室温になりますか・・・?」
先進諸国から遅れをとること10年、20年、いや30年。日本の住環境、特に高性能住宅については、日本は2050年脱炭素化社会に向けて大きく舵取りが変わりました。Q値、Ua値、C値・・・数値的にしっかりとした基準が日本にも確立され、施工され続けており、日々、実務を通じて研鑽を積んでおられる素晴らしいビルダーの方も増えております。(オススメの全国の優秀なビルダー・設計事務所資料はコチラ)
ただ、気をつけて頂きたいことは、これらの数値が優秀であっても、実際の室温が設計時(シミュレーション)と全く違い、高かったり低かったりする、という事実です。身近な言葉に翻訳されていない住宅を生み出し続けた責任は我々建築に携わる者にありますが、もう、この流れを変えていかなければいけない。大切な住まいと地球のために。
当たり前ですが、1件1件、建物は性能が違います。その土地のその環境でその建物ならではの設計を行い、建設前にシミュレーションにより状況と結果を分析・修正し、実際に建ててからもその結果を調査していく。ここで初めて、納得のいく住環境が生まれる、と思っております。
自ら設計事務所を始める前に、ディテールを間近で学ぼうという理由で、ゼネコンで現場監督を務め、その後、設計実務を学んでから、自らの歩みを始めた建築士として、これまでに多くの耐震診断及びインスペクション、実情に応じて耐震補強・断熱改修、設計監理などをさせて頂きました。そのひとつひとつには反省点も多くただただ感謝しかありません。
生み出す建物、利活用する建物が、次の時代までずっと「いつまでも愛され続ける」ために。実際にそこで生きる時間が、幸せに至る時間になるように。
技術と信頼で一つひとつの場を築いていけるように、まずはゆっくりと話しながら、望ましい方向を一緒に計画して参りましょう。
2013年4月2日に産声を上げたmaao。
2024年4月2日に11年が経過し、
ありがたく建築設計事務所を続けさせて頂いております。
ドイツ発祥の世界最高水準のパッシブハウスを建てたいお施主様!
一緒にチャレンジしましょう!!
断熱等級6以上の住宅の真の高性能住宅をご希望されるお施主様!
maaoでゆっくりとまず、お話ししましょう!!
2024年も学びながら、実践しながら、より良い建築を目指して、励んで参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。