ふじみ野市の一級建築士事務所

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2024年スタート

2024年スタート

2024年がスタートしたのも束の間、能登半島を中心とした大地震が起きました。

この地震で亡くなられた皆様へ謹んで哀悼の意を表しますと共に、被災されたすべての皆様に心よりお見舞いを申しあげます。

今なお、余震が続く中、懸命に人命救助、被災された皆様への支援、インフラ復旧がなされておりますが、一日も早い復旧復興と、被災者の皆様に平穏な日々が戻りますことをお祈り申し上げます。

 

年始業務は1/4(木)より開始致しました。

 

動いている工事現場を監理・巡回し、挨拶回りをして、計画中プロジェクトのシミュレーションや図面作成、年次計画を立てたりしております。

2023年5月に事務所を川越市連雀町からふじみ野市福岡3丁目、福岡河岸記念館前の「蔵」2階に移し、8ヶ月が経とうとしております(早いなぁ・・・)

新河岸川がすぐ傍を流れている水辺ですが、自宅から1km程、新河岸川下流にある事務所に歩いて、自転車で、車で、SUPで、通っておりますw その後、同年9月には川越市連雀町でエスプレッソ専門店をなさっている「HILL PINE’S ESPRESSO」さんの珈琲焙煎所「HILL PINE’S COFFEE ROASTERS」がスタートし、界隈の楽しみも少しずつ広がってきている感じです。やはり、設計事務所+◯◯って、とっても面白い組み合わせだなぁ〜と、ここまで10年程、事務所を続けさせて頂いて思います。焙煎所オープン日はインスタ等でチェックしてくださいね!

 

 

 

自治会が「𡋽(はけ)」という名称で、崖や山肌の赤土を現すことから付いたようで、最初、全く読めませんでしたが、小さな古墳や表情ある河川と遊歩道などに魅力を感じております。昨年末に突然、遊歩道一部が舗装化されていったり、環境が少しずつ変化している元船着場のエリアでもあります。

 

 

 

 

 

 

 

事務所のある蔵は「江戸屋文庫蔵」という名称です。隣りに市所有の「回漕問屋(かいそうどんや)江戸屋」の立派な母屋が眠っております。

その立派な母屋は、僕が小学生の頃、社会科見学にも来たような場所で、現在は週一回の半日、委託の皆さんによる内外清掃・開口部の開閉が行われておりますが、眠ったままの状態です。少し前に、市長さんや建築部長さんにもお話しさせて頂きましたが、いつの日かこの建物が、また使命を与えられ、人が集い、笑顔が溢れるような場に再生したら良いな、と妄想しております。

 

さて、本業の設計事務所の方ですが、

特に以下、3点を柱に進めます。

 

1 シミュレーションと実測を重視した設計監理

2 パッシブハウス設計を行うためPHPP習得と実践

3 改修リノベにおける性能向上とノウハウ共有

 

それぞれ簡単に説明させて頂きます。
1 シミュレーションと実測を重視した設計監理
たてもの燃費ナビ」と「ホームズ君」。この2つのソフトを大いに用いた設計段階でのシミュレーション、そして工事以降の実測の掛け合わせをより強化して参ります。
 実はここ1、2年で、この2つのソフトをようやく一生懸命使うようになってきており、日々、ソフトをいじくり回しながら、時に真面目に、時に遊び感覚で、シミュレーションを繰り返している訳です。設定の誤りもまだ多くて、あれ?っという変な結果が出てきたりしてその原因を追求する中での気づきなどを続けている訳です。この2つのソフトを重ねて使うことで見えてくることがあり、自分としてはその学びも大きいので、併用しております。(2に続く・・・)
 実測はDIY断熱を続けている自宅や新築計画を始め、昨年から開始しておりますが、主にSwitchBot数台を使用し、現場においては、いつも持ち歩いているケストレルという計測機で測定を続けております。設計した内容と、実際に建ち上がってくる建築との整合性・ズレの確認から学ぶことも大きいと思い、続けて参ります。
2 パッシブハウス設計を行うためPHPP習得と実践
 新築住宅を設計する条件として「耐震等級3」「断熱等級6以上」「c値0.5以上」「冬場無暖房で18度を下回らない室温設計」ここら辺をマストにしておりますが、今まで色々な学びを続けていく中で、住宅業界もどんどん様変わりしている昨今。来年2025年には建築基準法の大改正を迎えます。主に確認申請関連と、省エネ義務化の動きですが、それまでにあと1年で、できる限りの学びと実践経験を積んでいく必要があり、高品質な新築住宅の設計において、様々な手法がある中でmaaoとしては、日本国内の基準性能の遥か先を行く世界基準であり、これからの温暖化やエネルギー高騰が続く中でも「愛され続ける幸せな建築」に至る術として、所属10年目を迎えるPHJの推奨する「パッシブハウス設計」を鍛えまくる一年にしようと決めました。
 パッシブハウス設計には必須なソフトは前述の「たてもの燃費ナビ」に加え、PHPP(Passive House Planning Package = ドイツにあるパッシブハウス研究所が開発した建物の消費エネルギーを計算するソフト)の完全習得・理解を目指します。そして、そこにはぜひ「パッシブハウスを建てたい!」という思いのあるお施主様との出会いも必須ですし、僕自身が超えなけれなならない課題も山積みですが、まず近日開催されるPHPP集中講座でしっかり学び、前に進みます。パッシブハウスに興味のある皆さん、ご連絡を。
3 改修リノベにおける性能向上とノウハウ共有
 現場監督時代、35年ローン、ローコストHMで建てた我が家。結婚しこどもを授かり、その子が誕生するのとほぼ同時に新居に住み始め、もうすぐ19年かな、、、?
当時は、断熱性や耐震性への知識や認識も圧倒的に乏しく、ほぼ意匠性<コストで建てた住宅はその後、設計事務所を始めてから年月を経て、DIY中心に解体や補強を繰り返し、様々な試みを実践する「実験住宅」となっております笑。あ、でも、このことは全く悲観的には捉えてはいなくて・・・ というのも、我が家と同じような住環境って圧倒的に多い、と感じており、もしかしたら、自分のローカル建築士人生は、この部分への突破口役を担っているのかもしれないな、と勝手に自覚しており、そんな住環境改善を「既存改修」の部分で担えるのかもしれない、と思っているからです。新築設計がだいぶ自分らしい業務ができるレベルに入っていることもあり、同時に応用編的要素も多い改修・リノベ設計についてはより高いレベルアップを図ります。既存住宅は正直、難しい部分も多いですし、コストも、計画によっては予算の大幅超過状態になってしまうこともあります。よっぽど新築してしまった方が良いのでは?という計画もあったりする訳です。お一人おひとりとのヒアリングやミーティングを経て、攻めるポイントを探る判断力を要します。
そんな中で、まずは自分のこどもたち(4人おります)は、ここまでに至る荒木家の住生活の中で、一緒にDIYしたり、体験宿泊したり、メディア取材されたり、学校断熱改修WSに参加などをする中で、自分たちが将来家庭を持った際は、きっと快適な住環境に住んでくれるだろうな、という確信があります。体験に勝る経験って無いです。リアル第一。
 あ、リアルといえば、2023年末の休暇中に、DIYで天井下地解体をしていたのですが笑、今回はいつも自分が寝ているリビング「外壁面」に、剥がした天井下地組木材を張り付けていくと共に、床下からの冷気を抑えるために「通気留め」として、ウルト社の弾性発砲ウレタン材を外壁厚さ部分にフル充填していきました。いつも寝ている場所なのですぐに分かりましたが、DIY翌朝いつもより1時間早く目覚めます。そして、室温が数℃、いつもより暖かい事実、外部からの「音」が遮られ雪日のように室内の「静か」さを実感し、「通気留め」の大切さを痛感しました。二酸化炭素濃度も常に計測している部屋なのですが、気密性が上がった分、いつもより二酸化炭素濃度が上がる速度が「速い」ことがわかり、今まで寒くてしょうがないので、締め切っていた第3種換気の「給気口」を開ける、という状況になりました。隙間が減った分、二酸化炭素が逃げることも無くなった訳です。C値が上がってくると計画換気が成立する、という学びの実体験をした訳です。もう今後の既存住宅等の改修設計では「通気留め」が重要であることも強く皆さんに勧めることになると思います笑。
長くなりましたが、3本柱を軸に、maaoは歩みを進めます。
2024年も、どうぞどうぞ、よろしくお願い申し上げます!
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